一睡もしなかった日

一睡もしないまま朝を迎えてしまった。

24歳になっても、オールってできるんだなと思いつつ、こんな日はあの日のことを思い出す。


もう4年も経つ。
2015年のちょうど今頃。

ほんとは日付まではっきりと覚えている。
5月31日の夜から6月1日の朝にかけて
その日も一睡もできなかった。


元彼に1回目に振られた日。


わたしが県職目指して専門学校に入って2ヶ月して、市の職員の彼が「俺は今仕事を頑張りたいし、あなたも俺と遊んでないで勉強した方がいい」と言われた。

盲目的に好きだったので、本当に一睡もできなくて、泣いたりしながら、今日と同じようにベッドの上で過ごした。

今日は泣いてないけど。


でも朝になって、電話があった。6月1日は彼が仕事の日だったので、明日話したいことがあるから会おうと。


6月2日に会う時間になるまでモヤモヤしながら過ごした。
大学の授業も、専門学校の授業も全く頭に入らずにぼんやりしてた気がする。

そして6月2日になった。

会ったら、もう一度告白されて付き合った。


今思えば、なんであの時もうすこし怒らなかったんだろう。

ほんとうに「盲目的に」好きだったんだね。


その後半年後ぐらいに2度目に振られたんだけどね。ほぼ同じ理由で。

わたしが県職目指してなかったらまだ続いてたのかなとかたまに思う。


今その人と別れて丸3年が経って、その人とは別の人と結婚して、かわいい娘にも会えて、忙しいながらも、人並みの幸せを手に入れた。

次に付き合う人ができたり、結婚したりすれば、その人のことなんて忘れると思ってた。ましてや子供もいるし。

女の恋愛は上書き保存って言うし。

でもまだたまにその人のこと、ふとした時に思い出す。

わたしの中で大恋愛だったのかな。
19、20の時の恋だったので今よりも勉強や社会や将来をについてワクワクしていたということもあるかもしれない。


この先、完全に忘れる時がくるのかな。くればいいな。